エジプトを旅するオアシスの香り
エルメスのナイルの庭 (Un Jardin sur le Nil)は、ブランドの庭シリーズの中でも特に多くの人々に愛される一品です。このフレグランスは、ナイル川沿いの豊かな自然や果実をテーマにしており、爽やかさとエキゾチックな要素を絶妙に組み合わせています。香りを通して異国の風景を旅するような感覚をもたらし、日常に特別なひとときを演出します。
ナイルの庭は、調香師ジャン=クロード・エレナがエジプト旅行から着想を得て生み出した香りです。グリーンマンゴー、ロータスフラワー、ウッディノートが織りなす、軽やかでありながら奥深い香りが、ナイル川沿いの自然の恵みを感じさせます。
https://www.hermes.com/jp/ja/product/オー-ド-トワレ-《ナイルの庭》-V26993/
ナイルの庭が奏でる香りの旅
トップノート
最初に感じるのは、グリーンマンゴーとグレープフルーツのフレッシュでジューシーな香り、そしてほのかな野菜の香り。軽快で瑞々しい第一印象が、エキゾチックな旅の始まりを告げます。


ミドルノート
ロータスとオレンジが現れ、穏やかでリラックス感のあるフローラルな香りに包まれます。この段階では、水辺の植物が織りなす静けさと爽やかさが際立ちます。


ベースノート
ムスクとインセンスが温かみのあるウッディノートを醸し出し、香りに深みと持続性を加えます。ナイル川沿いの自然の豊かさを思わせる静かな余韻が広がります。


最初はグリーンマンゴーとシトラスの活気に満ちた香りが弾け、爽快でエネルギッシュな空気感を醸し出します。約30分後には、香りは次第にまろやかさを帯び、お茶やフローラルのニュアンスが現れ始めます。ロータスフラワーの柔らかくデリケートな香りが前面に現れ、自然との一体感を楽しめ、ジャスミンやグリーンティーのほのかな甘さと柔らかさトップノートのフレッシュさと美しく調和します。2時間後には、ウッディノートやムスクの温かみが優勢になり、穏やかで落ち着いた印象を与えます。サンダルウッドの滑らかな木の香りが、全体に包み込むような安心感をもたらします。持続時間は6ー8時間ほど、拡散力は中ぐらいで適度に香り立ち、周囲に優しい印象を与えます。

この香りを手がけたのは、調香界の巨匠ジャン=クロード・エレナです。彼はシンプルで洗練された香りを得意とし、自然の美しさを見事に香りで表現します。
ジャン=クロード・エレナの代表作
- Un Jardin en Méditerranée(地中海の庭)
地中海の庭をイメージしたフレッシュでフローラルな香り。 - Terre d’Hermès
ミネラルとウッディノートが融合したモダンな香り。 - Voyage d’Hermès
ウッディとムスキーな香りが旅の冒険心を呼び起こす香り。
さまざまなシーンで輝く香り
ナイルの庭はユニセックスなフレグランスで、あらゆるシーンで活躍します。
- ビジネス
控えめでフレッシュな香りが、プロフェッショナルな場でも心地よく感じられます。 - プライベート
軽やかで爽やかな香りは、休日やカジュアルな外出に最適。 - 特別なイベント
上品で洗練された香りは、リゾートウェアやナチュラルなファッションと好相性。
どの季節、どのシーンでも使えるとても使いやすい香水です。
特におすすめの方
ナイルの庭は以下のような方にぴったりです。
- フレッシュでユニークな香りを求める方。
- ナチュラルで軽やかな香水が好きな方。
- 旅や自然を愛する方。

似た香水情報
- Philosykos (Diptyque)
イチジクの木全体を再現したグリーンでウッディな香り。 - Blu Mediterraneo Fico di Amalfi (Acqua di Parma)
地中海のイチジクとシトラスのリフレッシングな香り。 - Un Jardin Sur Le Toit:屋根の上の庭 (Hermès)
青りんごや梨、ハーブを思わせるフルーティーでグリーンな香り。 - Granada Salvia (Guerlain)
ザクロのジューシーさにムスクとアンバーが溶け込む、甘くフレッシュな香り。
一言
ナイルの庭ですが、色々なサイトでおすすめ香水として挙げられますが、その中では癖があると私は感じています。フレッシュさはもちろんなのですが、私自身はトップノートにトマトや人参といった野菜の瑞々しさも出ます。案外マンゴーのフルーティさよりもグリーンさが感じられるおもしろい作品です。そしてミドルノート以降の肌馴染みも良いです。さりげなく香るという感じで、ふと良い匂いするなと思うような香り。また季節感、シーンもあまり関係なく付けることができるので、迷ったらこれと選びやすいのもポイントが高いです。単品購入でも良いですが、エルメスのノマドセットで色んな種類を試すのも楽しいかもしれません。おそらく沼の入り口になりますが。
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