Tubereuse 40

LeLabo

ニューヨークの光に満ちたチュベローズ

ル ラボのチュベローズ 40(ニューヨーク)は、ブランド創設当初の2006年に発表された都市限定フレグランスです。名前の通り花のチュベローズをテーマにしながらも、その香りは多くのル ラボの香りと同様、名前通りの香りではありません 。ニューヨークでしか購入できないシティエクスクルーシブとして誕生し、毎年9月頃の期間限定イベント時のみ世界で入手可能となる特別な一本です 。

調香を担当した巨匠アルベルト・モリヤスは「清潔感を重要視するニューヨーカーの好み」を巧みに活かし、この香りを作り上げました 。その結果生まれたのは、チュベローズの濃厚さを感じさせない、爽やかな都会的フローラルの香りです。

https://www.lelabofragrances.jp/pages/about-tubereuse-40?srsltid=AfmBOork4S16A_yYm_BkJq_gxjCA5sOpygYEHfOOZZmmul0ZljdraAd0

香りの構成

トップノート
ベルガモットやタンジェリン、アフリカンオレンジフラワー(ネロリ)、プチグレンなどのシトラス&グリーンが輝きます。

ミドルノート
ジャスミンやローズ、ミモザといった華やかな白い花々に、サンダルウッドとヴァージニアシダーのウッディが調和し、主役のチュベローズアブソリュートを支えます。

ラストノート
オークモスとムスク系のアンブレットシードが穏やかに香り、全体に奥行きと余韻を与えています 。

肌に乗せた時の変化

肌に纏った瞬間、まず感じられるのは弾けるようなシトラスブレンドです。ベルガモットとタンジェリンのジューシーな香り立ちに、ネロリやオレンジブロッサムが重なり、クラシックなオーデコロンを思わせる清々しいトップノートが広がります 。高濃度(香料30%)でありながら、この爽やかなシトラスの煌きは驚くほどまろやかで、1時間経ってもなお持続するほどです 。やがて時間とともにジャスミンやチュベローズを含むミドルノートがそっと顔を出しますが、チュベローズの主張は控えめで、「その魅力はごく深く隠されている」かのようです 。ホワイトフローラルの清潔感にウッディノートが寄り添い、次第に柔らかな石鹸のような肌馴染みの良い香りへと移ろいます。数時間後のベースノートでは、オークモスやムスクが仄かに感じられ、チュベローズ 40ならではのピュアで落ち着いた余韻を残します 。

チュベローズ 40は30%という高い香料濃度のおかげで、フレッシュな香り立ちに反して持続性は抜群です。拡散力も中程度と適度に感じられます。実際、着衣に付いた香りは数日経っても残るほどで、冬のコートから柑橘のオレンジ果樹園を彷彿とさせる香りが漂うほどです 。一般的なシトラス系フレグランスは持続性が弱く夏向きと思われがちですが、この香りは寒い季節でも十分に香り立つ力強さを備えています 。

調香師と代表作
チュベローズ 40を手掛けた調香師は、アルベルト・モリヤスです 。1970年代から活躍する彼は数々の名香を生み出しています。モリヤスは自身の香りの特徴を「太陽のような幸福感、透明感、フレッシュさを備えていること」と語っており 、このチュベローズ 40にもその哲学が存分に反映されています。

アルベルト・モリヤスの代表作

  • Bloom (Gucci)
    ジャスミンとチュベローズが際立つ華やかなフローラル。
  • The Tragedy of Lord George(Penhaligon’s)
    ラム酒の芳醇な甘さと、ウッディで温かみのある上品な香り。
  • CK One (Calvin Klein)
    シトラスとムスクが爽やかに香るユニセックスな名香。
  • Good Girl Gone Bad (Kilian Paris)
    華やかさと大胆さが交錯する、魅惑的なフローラルの香り。

香りの使い方と適したシーン

爽やかで清潔感あふれるチュベローズ 40は、シーンを選ばず幅広く活躍します。付けた瞬間から広がるオレンジブロッサムとシトラスの爽快感は「とてもさっぱりしていて嗜好性が高い。日本人なら嫌いな人はいないのでは?」と言われるほど万人受けすると思います。

ビジネス、カジュアル

職場や日常で纏っても好印象を与えるでしょう。特に春から夏にかけての暖かい季節には、汗ばむ肌を心地よくクールダウンさせる香りとして最適です。カジュアルなデイリー使いはもちろん、クリーンさを活かしてオフィスやビジネスシーンにもマッチします。意外にも香りの芯がしっかりしているため、寒い冬の澄んだ空気の中で纏っても柑橘と白い花の明るいアクセントが心を元気づけてくれます 。朝の身支度時に1〜2プッシュ纏えば、一日を通して徐々に変化する香調のグラデーションを楽しめるでしょう。

似た香水情報

Eau des Sens (Diptyque)
ビターオレンジの花と葉を使ったフレッシュなオレンジブロッサム香。爽やかな中にもほのかなウッディとスパイシーさを持ち、瑞々しい柑橘の持続力が特徴です。

Fleur d’Oranger (L’Artisan Parfumeur)
チュベローズとオレンジフラワーを主体としたフローラル香水(2005年)。チュベローズ 40と同系統の上品な香りですが、より繊細で軽やかな仕上がりです。香りの持続力は控えめです。

Neroli Portofino (Tom Ford)
イタリアのリグーリア海岸をイメージした高級オードコロン(2011年)。ネロリ(橙の花)を中心にベルガモットやレモンが弾けるシトラスフローラルで、チュベローズ 40同様に爽快な立ち上がりを楽しめます。こちらはエレガントな地中海の雰囲気を持ち、よりシトラス寄りの透明感が際立つ香りです。軽快な反面、香りの持続時間は短めなので、こまめに付け直すことで常にフレッシュな香りを纏うことができます。

一言

オーデサンスや、アクアディパルマなどの香水だと持ちが悪い。1日中香るような、柑橘系、オーデコロンは無いか?というような痒いところに手が届く香水。

さりとて香りは一級品。さすがアルベルトモリヤス。賦香率がかなり高いため、ネロリそしてほのかに香るチュベローズが優しく残る。LELABOは名前詐欺だなんて言われるが、ネロリの印象が強いだけで十分にチュベローズは感じられる、と私は思う。あの肉感のある花の香りはこのチュベローズあってこそだと。

コンセプトとしてはルイヴィトンのハルファンドコローニュに近いのかな。パルファンドコローニュのシトラスはアフタヌーンスイムだが、あちらは海のイメージに近く、キツめの柑橘系で潮の流れを想起させる。チュベローズ40はかなりマイルド、自然光がゆらりと輝くイメージ。かなり違います。

かなり使いやすい香り。春夏秋冬いつでも使えると思う。香りの傾向からは春夏?かな。ネックなのは価格と入手経路。LELABOのニューヨークに行くか、9月の発売を待つかというところ。難しい、、、

似たところでネロリポルトフィーノがあるので、そちらが好きならば。でもネロリポルトフィーノが好きなら、LELABOのベルガモットでも良いかな、、、となったりするのでこの辺は好みです笑

ちなみにシティエクスクルーシブのビガラードも好きかもですね。この香り好きな人は。

9月にLELABOで試すなら

・チュベローズ(シティエクスクルーシブ)

・ビガラード(シティエクスクルーシブ)

・ベルガモット

で見てみると好みがはっきり分かるかと。

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