Musc Ravageur

Frederic Malle

官能と洗練が織りなす野生的なムスク

フレデリックマルのムスクラバジュールは、ブランドのラインナップの中でも最も官能的で挑発的な香りの一つです。この香りは、ムスクを主軸に、スパイスとバニラの温もりを纏わせた圧倒的な存在感を持ち、フレデリック マルが掲げる芸術的な調香の真髄を体現しています。

肌にのせた瞬間から、センシュアルでありながら洗練されたムードが漂い、時間とともにより深みを増していきます。

ムスクラバジュールの魅力は、ムスクの動物的な魅力とスパイス、アンバー、バニラのハーモニーによって生み出される独特の構成にあります。大胆かつエレガントなバランスを持ち、まさに誘惑と品格が共存する香りです。

https://www.fredericmalle.com/product/19566/50126/parfums/musc-ravageur/by-maurice-roucel#/sku/86670

ムスクの清潔さを裏切る原始的な香り

  • トップノート
    ベルガモットとラベンダーが弾けるような爽やかさをもたらし、シナモンとクローブがスパイシーなアクセントを加えます。最初の瞬間から、温かみと官能性を予感させます。
  • ミドルノート
    ムスクとアンバーが現れ、甘美でありながら洗練された奥行きをもたらします。スパイスとムスクが交錯し、まるで肌に馴染むような心地よさが広がります。
  • ベースノート
    バニラとトンカビーンズが加わり、丸みのある官能的な余韻を演出。ウッディノートが微かに加わり、全体を引き締める役割を果たします。最後には、ムスクの動物的な温もりが肌に溶け込むように残ります。

最初はベルガモットの爽やかさとシナモンのスパイシーな温かみが交差し、フレッシュでありながら刺激的な幕開けを感じます。香りはすぐに広がり、周囲にも官能的な余韻を与えます。30分ほど経つと、ムスクとアンバーが主体となり、スパイシーな甘さと動物的なニュアンスが調和し始めます。このフェーズは最も特徴的で、体温とともに香りが深まり、個性的な魅力が増していきます。3時間ほど経つと、バニラとトンカビーンズがふんわりとした温かみを加え、最後はムスクが柔らかく包み込むように残ります。肌の上に滑らかに溶け込むような、洗練された余韻が続きます。持続時間:は10-12時間ほど、拡散力は強め。エレガントな存在感を放ちつつも、くどさはなく洗練されています。

ムスクラバジュールの調香を手がけたのは、モーリス・ルーセルです。

  • L’Instant de Guerlain(Guerlain)
    甘美なアンバーとフローラルのエレガンス。
  • Labdanum 18 (Le Labo)
    バルサミックな甘さとムスクが肌になじむ、センシュアルなスキンセント。
  • Envy (Gucci)
    グリーンフローラルの透明感が際立つ、都会的で洗練された香り。
  • Iris Silver Mist (Serge Lutens)
    湿ったアイリスの根を思わせる、冷ややかで神秘的な香り。

個性が光る忘れられない匂い

ムスクラバジュールは、ユニセックスな香りとしてさまざまなシーンで活躍します。

  • ビジネスシーン
    おすすめしないです。かなり個性的で香り立ちも強いです。
  • プライベート
    スパイシーで洗練された香りが、大人の色気を演出。

    秋冬などの肌寒い季節にぴったり。

特におすすめの方

  • センシュアルな香りを求める方
    甘さとスパイス、ムスクのコントラストが官能的。
  • ユニークなムスクを探している方
    ありふれたムスクとは一線を画す洗練された構成。
  • 長時間持続する香水が好きな方
    香りの変化を長く楽しめる。

似た香水情報

  • Grand Soir (Maison Francis Kurkdjian)
    アンバーとバニラの贅沢な温もり。
  • Shalimar EDP (Guerlain)
    スモーキーなバニラとレザーが溶け合う、クラシカルで官能的な香り。
  • Labdanum 18 (Le Labo)
    バルサミックな甘さとムスクが肌になじむ、センシュアルなスキンセント。

一言

ムスクといえば、清潔というイメージが付きもの。マルジェラのレイジーサンデーモーニングが良い例だ。ただこの香水は対極の立ち位置にある香水。言葉で書くと、??となるのだが「モワッと」香るという表現が相応しいかもしれない。空気中を意思を持ったかのように漂うのだ、それも実に官能的に。まるでフェロモンのように。
最初に思ったのは炭酸抜きのコーラ。シナモンのスパイスに柑橘系の香り、そしてそこに加わる動物的なムスク。とても野生的。男性女性、共に似合う香りではあるのだが、本質的にエネルギッシュな、またはそうなりたいと願うような爆発力を持たせる香りです。
バニラに関してもそう。前に記事で書いたドゥーブルヴァニーユともニュアンスが全く違う。比べるとバニラでもこうも変わるかと。
動物を思わせる本能に訴えるような香り。だが冬にさっとつけると本当に綺麗に香る。奥に潜む異質なざらつき。ただずっと嗅いでいたくなる病みつきさ、肌との親和性、どれをとっても芸術と呼べるような完成度。フレデリックマルの作品だと常々思わせられる香り。

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