五感を刺激するシトラスとフローラルの協奏曲
ディプティックのオーデサンスは、ブランドの中でもひときわ印象的なフレグランスの一つです。この香りは、シトラスの爽やかさとフローラルの繊細さを基調とし、五感を呼び覚ますような豊かな香りを纏っています。自然のエレガンスを感じさせつつ、独特の感性でモダンな香りへと昇華させたこの香水は、身にまとう人の個性を引き立てます。
日常に彩りを加え、特別なひとときを演出する香りです。
https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/l/fragrances/collections/eau-des-sens.html
五感を揺さぶる香りのハーモニー
オーデサンスの魅力は、その複雑でありながら調和の取れた香りの構成にあります。ジューシーなシトラスノートと温かみのあるスパイス、さらに優雅なフローラルの層が重なり合い、五感すべてを刺激するような香りの世界を提供します。
ネロリやオレンジブロッサムを中心としたシトラスノートが印象的な香りで、そこにクリーンでウッディなベースノートが加わり、シトラスの甘さが過剰にならないよう絶妙に調整されています。
- トップノート: 爽やかなネロリ、ジューシーなオレンジピール


- ミドルノート: ホワイトフローラル、アンジェリカのグリーンなニュアンス


- ベースノート: パチョリ、ウッディな香り


この香りのユニークさは、肌に乗せたときの変化にも現れます。
肌にスプレーすると、最初は柑橘系の明るい香りがはじけます。ネロリやビターオレンジのフレッシュで少しほろ苦い香りが、爽快感をもたらします。数分後、ホワイトフローラルの柔らかい香りが立ち上がり、香りに深みと優しさを加えます。この段階では高級石鹸のようなクリーンさを感じます。ほのかにビターオレンジの皮を剥いた時のような瑞々しさも感じます。時間が経つにつれて、ウッディでグリーンな基調が香りの中心になります。アンジェリカとパチョリが、シトラスの軽やかさを引き締め、落ち着きのある印象を与え、より石鹸感が強くなると感じます。
最初の柑橘のインパクトから、クリーンで上品なフローラルに変化するのが素晴らしく、時間とともに調和が取れた香りに落ち着きます。
ただオードトワレということもあり、持続力はあまり長くありません。そのため気楽に使えるのが良い点です。

オーデサンスの調香を手がけたのは、オリヴィエ・ペシューです。
オリヴィエ・ペシューの代表作:
- Orphéon (Diptyque)
ウッディな温かさとパウダリーな柔らかさが融合した香り。シダーウッドやジャスミンが描く、バーやアトリエを思わせる落ち着きと気品。 - Fleur de Peau(Diptyque)
柔らかなムスクとフローラルノートが調和した香り。
人肌のような温かみと官能的な印象を与える、優雅で洗練された香水。 - Vetyverio Eau de Toilette(Diptyque)
ベチバーを中心にシトラスとウッディノートが融合。
明るさと深みを持ち合わせた、フレッシュでエレガントなユニセックスの香り。 - Tempo Eau de Parfum(Diptyque)
パチョリとウッディな香りが基調の、複雑でスパイシーな香水。
時間とともに変化する深みと奥行きを楽しめる、洗練されたシプレ系の香り。ランス。
特に春夏で輝く香り
オーデサンスは、性別を問わず使えるユニセックスな香りとして、幅広いシーンで活躍します。
- ビジネス
フレッシュで控えめな香りがオフィスに最適。明るく清潔な印象を与えます。 - プライベート
ジューシーでフレッシュな香りは、日常のリフレッシュやリラクゼーションにぴったり。
特に春や夏には、その爽やかさと軽やかさが一層引き立ちます


特におすすめの方
オーデサンスは次のような方に最適です。
- フレッシュで華やかな香りを好む方
自然な清潔感を纏いたい方にぴったり。 - 地中海の雰囲気を感じたい方
温暖な気候を思わせる明るい香りで気分を上げたい方。 - 軽やかでエレガントな香水を探している方
洗練された印象を求める方におすすめです。
似た香水情報
オーデサンスを気に入った方には、以下の香水もおすすめです。
- Orange Blossom (Jo Malone)
フレッシュなオレンジブロッサムの軽やかさが特徴で、晴れた日の庭を連想させる柔らかな香り。 - Aqua Universalis (Maison Francis Kurkdjian)
シトラスとホワイトフラワーが調和した透明感のある香り。クリーンで普遍的な魅力を持つフレグランス。 - Aqua Allegoria Mandarine Basilic (Guerlain)
マンダリンとバジルが織り成す爽やかな香りで、フルーティーかつハーバルな印象。 - Bergamote 22 (Le Labo)
ベルガモットとアンバーが奏でる軽やかで深みのある香り。洗練されたナチュラルな雰囲気が魅力。 - Paris-Riviera (Chanel)
柑橘とフローラルが織りなすエレガントな香り。リラックスした地中海の雰囲気を感じさせる一品。
一言
ネロリ、オレンジブロッサムが見事に香りどんなシーンにもマッチする香りです。石鹸、お風呂上がりのような清潔感があり、ラストにかけて少しウッディで甘めのニュアンスもあります。特に春から夏にかけてとてもよく合い、気持ちが爽やかになります。オードトワレなので持続が短い部分はありますが、アトマイザーなどで持ち歩けば十分良いかと思います。逆につけ過ぎというよりかは浴びるようにつけたい香りです。より入浴剤感がある香りとなれば、ルラボのベルガモットやトムフォードのネロリポートフィルノあたりになるかと。
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